伊福部昭 公式ホームページ

(暫定版)

・1935年

・日本狂詩曲

横文字

タイトル

Japanese Rhapsody
作曲時期1935年 
献呈フェビアン・セヴィツキー
編成

Picc., 2Fl., 2Ob., E-Hr., 2Cl in Si♭.(2番はMi♭持ち替え), Cl-bass., 2Fg., C-Fg.,

4Hr in F., 2Tp in C ., 3Trb., Tub., 2Hrp., Pf.,

Timp.,Castagnetta(拍板), Tamburo militare con corda(第一楽章は Conga colle Bacchette), Tamburo militare senza corda, Tamburo basco, Wood-block(Lari), Piatti(饒鉢), Gran-cassa, Tam-tam, 弦五部

以上、出版譜による楽器編成。

楽曲構成

二楽章形式

第一楽章:夜想曲 Allegro ma non toroppo ♩=96environ/約8分

第二楽章:祭り ♩=108/約7分

楽譜

手稿譜―本会の最新の調査により発見した。

最初稿譜でチェレプニン賞に送付したと考えられる、57ページからなるスコア。

最終頁に審査員のサインが見られる(下写真参照)

 

第一楽章、第二楽章共に様々な箇所で出版譜との相違点が散見される。

その中で、最大の違いは、第一楽章冒頭が出版譜ではヴィオラのソロで始まるが、手稿譜ではヴァイオリンのソロから始まる。

また楽器編成や楽器数にも若干の違いがある。

内扉には、和紙に墨字で「交響樂 日本狂詩曲」とある。

初演

1936年4月5日 フェビアン・セヴィツキー/ボストン・ピープルズ響

日本初演;1980年5月13日 山田一雄/新星日響

出版龍吟社、ユニヴァーサル、シャーマー、プロムジカ(チェレプニンエディションとして、何れも廃版)、当会で覆刻企画中。 
ジャンル管絃楽曲

 賞

チェレプニン作曲賞第一席 
備考

本来は三楽章形式で、冒頭楽章として「じょんがら舞曲」があったが、チェレプニン賞の応募規定に合せカットされた。

 

猶、「じょんがら舞曲」は後に、次兄 勲の追悼の為に書かれた管絃楽曲「交響譚詩」第二楽章に一部引用されている。これは、「日本狂詩曲」のパート譜を書くのを、一緒に手伝って貰った思い出からという。

 

因みに、1940年前後の新聞記事に「日本譚歌舞曲」(詳細不明)という作品タイトルが見られ、この「日本譚歌舞曲」が「じょんがら舞曲」であると思わせると様な記述が見られることも、併記しておく。

 

日本初演に関して、1944年に既に演奏されていたとの記録もあるようだが、この事実が判明した後も、伊福部自身が、日本初演は作曲から45年経ってからである、との見解を示しているので、これに従った。

 

2004年にピアニスト 川上敦子の求めに応じ、ピアノ独奏版に編作している。

このピアノ独奏版は、1936年に横浜で師 チェレプニンが本作のスコアを前にしてピアノで全曲演奏したと言うが、それの伊福部なりの再現ではなかったか。

音源後日掲載

 

    

 ▲本作出版譜表紙(左)、と第二楽章“祭”終結部(右)

(イラストは伊福部先生自身の手による)

 

     

▲本作手稿譜 内扉の書(左)と第一楽章“夜想曲”冒頭(左) 

 

▲チェレプニン賞の審査員達によるサイン。

アルベール・ルーセル(一段目)、

アンリ・プリュニエール、ピエール・オクターブ・フェルー、ジャック・イベール(以上、二段目)、

ティボール・ハルシャニー、アレクサンドル・タンスマン(以上、三段目)、

アンリ・ジル=マルシェ(譜例付近全て)、アレキサンドル・チェレプニン(最下部)