作曲者にアムステルダム・デュオを紹介し、仲介したのは、残された書簡などから、故 三浦淳史であったと考えられる。 アムステルダム・デュオは、モーツァルト作品を作曲された当時の楽器を使用して演奏したりするグループであったようである。 Last proof稿表紙には【Divertissement(ディベルティスマン)】の書き込みがある。
1961年版の表紙には、【Caracterè No.1, was re-composed, as Bintatara. main theme, 1973.X】の書き込みがある。 改訂稿作成後、初演されること無く長期間経過したためか、本作に使用されている旋律的素材は、その後、「鬢多々良」以外にも「ヴァイオリン協奏曲第二番」終結部や「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」等、幾つかの作品や映画音楽に多数援用されている。 当時の海外の演奏家のために書かれた作品であるためか、作曲者の最前衛的な側面を映し出していると云っても過言ではない程、非常に先鋭的な響きを持った挑戦的な作品である。 また、ヴァイオリンの名手でもあった作曲者らしく、ヴァイオリンにも超絶技巧が要求され、一部には新たに考案した特殊奏法も用いている。 それ等事情を鑑みると、この時期の作曲者の創作について考える上で非常に興味深い作品であると云える。 猶、本作の第二性格舞曲で用いられた特殊奏法について、今回1961年版を世界初演した、山田茂俊氏に解説文を執筆して頂きましたので、御参照下さい↓。 「二つの性格舞曲」における“特殊奏法” |